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Umiのいえ助産塾特別講座「当事者目線で帝王切開を考える~母たちの声をこれからのケアへ~」

更新日:2021年1月27日

2021年1月23日(土)21:00-22:30

帝王切開カウンセラーの細田恭子さんの医療者向けのお話がありました。

帝王切開は本人の受け取り方で、産後お母さんが受け入れられるか、受け入れられないかに分かれるそうです。本人の受け取り方には、医療従事者の存在、言葉かけに大きく関わっていることを伝えてらして、当事者である私も深く同感でした。

20年前に比べて帝王切開が約2倍に増加しており,5人に1人と言われている中、産後モヤモヤしている人はおおよそ8割もいることを知りました。

準備しておくと良いものや、傷のケアについて、当事者が知っておけば解決できることもたくさんあるそうです。

身体の痛みは伝えられるが、心の痛みは伝えられなかったこと。

「産みますよ!」と手術中の声かけなど言葉で伝えることが大切なこと。日本では空気を読む、雰囲気を察することで特に言わなくても通じる部分もありますが、ここは特に必要なこと、意識をするところだと思いました。

「無事に産まれたからよかった」という何気無い一言もとても納得いかない部分も当事者としてはあること、また「よく頑張って産んだね。」という一言は誰からでもなく助産師さんに言ってもらいたいという気持ちが強かったこと。これらの想いなど色々振り返る時間にもなりました。

参加された助産師の方々からも、勤務時のもどかしい気持ちや、なんとなく腑に落ちない部分なども共有して頂きました。

今後もこの会は開催していきますので、次回機会が合いましたらどうぞご参加ください。

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【参加者の方々からのご感想】

●聞いていて辛くなるようなお話でした。そういう無配慮な事を、やっていたかも知れないと思うと同時に、当時の職員間では産婦に寄り添おうとしていた対応がたくさんあった事も思い出すことができました。ただ、入院期間中のおさんの振り返りが無意味であること、痛感します。記録上やらねばなりませんでした。けれど、いま何を聞かれてても答えられないよな、、、という思いが当時からありました。記憶に残る人が何人かいます。その方達が、どこかではきだせてたらいいのですが。。。段階を踏めたらいいですけど、当事者間ではないところで話せる必要性を感じました。地域で繋がりながらやっていきたいとおもいました。この職業に限らず、色んな役目や立場で自分の仕事を振り返る大切さをを感じます。学び続ける必要性を感じます。想像する力を大切にしていきたいです。

●どんな形でもお産はお産だと、お母さんたちにもしっかり伝えて、いいスタートを切れるようにしていきたいです。そして助産師はもちろん新人の医者に聞かせたい。 聞いていて心が痛かったです。入院中のお母さんたちからはこのような話は聞くことはないです。いくらバースレビューをしても生の声ではないんだなーと。入院中はブルーになりやすいため言葉選んでしまい、当たり障りない声かけに終わってたなーと。もっと近い声かけができるように本を読んでみたいと思います。

●私自身も帝王切開でのお産でした。25年も前の事ですが、夫から下から産ませてあげたかったなと言われた事がずっと耳に残っていました。お産の振り返りはいろんなことを気づかせてくれました。話した事でやっと自分に戻れた感じがしました。私は臨床で助産師をしています。うみの家の講座を受けるようになって、出産で関わった方のお産の振り返りをするようになりました。助産師の仕事が辛いと感じていた自分に産婦さんから話を聴いてかえって癒されています。帝王切開となった方のマイナスの感情が心のスイッチを切り替えていけるように話を聴いていきたいと思います。

●ケアを考える貴重な機会をいただき、ありがとうございました。人生の節々で産み方について振り返る機会が何度もあること、そのたびに自分を責めて悲しい思いをするお母さんがいることを知りました。医療者にとって何気ない一言や、行いがその方の心を一生傷つけてしまう可能性があるということを考えさせられました。「産後のお母さんは良いことも悪いことも吸収してしまう。」という感想が印象的でした。言葉で傷つけられることもあれば、言葉で救われることもある。想像力を働かせば、親身になって考えれば、わかるようなことが、日々のルーチン化された業務の中でかき消されて見えなくなってしまうこともありますが、立ち止まって一つ一つお母さんの声を丁寧に聞こうと思いました。経腟分娩前提のバースプランも、見直そうと思いました。


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