2020年12月13日15:30-17:00 講師:久靖男 先生 司会:きくちさかえさん Umiのいえ助産塾 久靖男 先生 時代おくれのいいお産〜今だからこそ「自然なお産」のススメ〜出版記念講演会 に参加して。 http://ptix.at/1ZxUW0
こちら「時代おくれのいいお産」という本が出版されました。 http://www.gendaishokan.co.jp/.../ISBN978-4-7684-3577-9.htm
この本を書かれた久靖男産婦人科医師によるお話でした。
とっても素晴らしかったので、言葉だけですが、皆さんにもお伝えしたいという想いで書き残します。 (私はUmiのいえ助産塾にZOOMのサポーターとして入らせていただいています。)
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宇宙の中で生命を確認しているのは地球だけ。 35億年の長い生命の歴史。地球はひとつの生命体であり(ガイア仮説)、人間もそのガイアのひとつ。 地球が危険な状態というのは、これはお産と関係しているということ。
. いのちがつづくものがお産。 . 帝王切開が以前は、6~7%だったのが、現在は30%、場所によっては60%を超えている。
. イギリスのコクランレビューでは、ある病院の帝王切開率が7%を超えてこれば、「帝王切開をその病院では病院の都合でやっている」といっている。 . 久靖男医師の病院は3.3%の帝王切開率。
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出産により「母と子の絆」が産まれる。 . 子どもが成長していく過程において、『絆』というものはとても大切なもの。「人との絆」、「社会との絆」、「地球との絆」。 .
『絆』のために「出産」がとても大切であるということを、産む人と、医療者側で同じコンセンサスをもつこと。
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産まれて裸のお母さんに、裸の赤ちゃんを抱っこしてもらうと、「可愛い!」という声があがる。
帝王切開、麻酔分娩だとそういった声が少ない。
自然に人間が与えている力。
自然が与えている人間の力がうまく発揮されていれば、出産はまずうまくいく。
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お産の痛み。母性を成長させる大事な要素。
. オキシトシン、エンドルフィン、アドレナリン、プロラクチン、出産の時に体内から自然と出るホルモンが発揮されることによってお産は自然に進んでいくようになっ ている。
医師や助産師の、自然の分娩に対しての考え方も影響する。 産む人の自分で産もうとする力も影響する。 .
医者が医療介入をすることは自然な力を損なう。
助産師が「何かしてあげなくてはいけない」、「教えてあげなくてはいけない」、という行為、頭を働かせるという行為は自然な流れを損なう。
文字を読むなど、大脳新皮質を働かせることは自然な力を損なう。
. 出産の時に「オキシトシン」ホルモンが沢山出る。 「オキシトシン」は、安心、安らぎの作用があり、「母と子の絆」をつくるためにとても大事なホルモン。
情緒的なサポートは「オキシトシン」を高め、分娩監視装置など機械的なサポートは「オキシトシン」を下げる。 .
母子の『絆』の形成に、「オキシトシン」がとても大切。 お産の時に「オキシトシン」が赤ちゃんからも出てお母さんからも出る。 授乳の時にも赤ちゃんからもお母さんからも「オキシトシン」がでる。 双方に絆が作られ愛情がわく。
. 子どもはこれからの将来を担う存在。 地球を担う彼らの頭に、十分な「オキシトシン」が働いていること。 寄り添いと安心がつくられていること。 . 自分の問題として、地球への愛情、生物への愛情を感じること。
ーーーーーーーーー 自然な出産を守るために今何ができるだろうか? ーーーーーーーーー
出産は女性としての至高体験(peak experience)であり、幸せ、満足感を得られるもの。
麻酔分娩や帝王切開ではなかなか得られないということを、産む方が分かっておられるのか。 伝えていくこと。
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○お産は本当は気持ちよいんですよ。 おっぱいをあげるとスッキリするんですよ。
こういうことが起こるということを先に話したい。
. ○オキシトシンが出るために、母子分離をしてはならない。
子どもに力がある。子どもとの関係においてオキシトシンが出る。
子どもは希望がなく弱弱しく産まれてくるわけではない。 彼らからの力を信じること。
子どもに力をもらおう。子どもが持っている力を弱めない。その力を大事にする。
社会や地球は、お産を介助する人によって変わってくる。
. ○女性が文化を残すこと。
安心したお産を経験している人が経験したことを言っていくこと。 .
○活動している人は声をあげる。
みんなでムーブメントを起こしていく。 . ○言葉にならない言葉を医師の立場から言ってくれたこと、心強い。 今日の言葉を覚えて使っていきたい。
. ○多くの人に本を読んでいただくこと。
勇気と継続が必要。
一人でやっていると落ち込む、無力感を感じる。
こういうことを週に1回やっていきたい。
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勇気を持つこと。 想っていることを表現すること。
黙っていると何も起こらない。
産むということはこういうことだ。 少子化でお金を出すということで、こういうことで解決はしない。
声をだすこと。
表現すること。
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表現すること。この言葉に背中を押されての投稿です。
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おひとり、おひとりのお顔を思いだせば、苦しく思うこともある。 自分自身も過去に戻れない体験に「あのとき、こうしていれば、」と悔しく涙が出ることもある。
. それでもやっぱり声を出していかなくてはいけない。
お産はとっても大切なものだと思います。
「絆」が大きなキーワードでした。
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お話をしてくださいました久靖男さん、きくちさかえさん、Umiのいえ助産塾塾長の齋藤麻紀子さん、ありがとうございました。
仲間の皆さんと共に。
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